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活動報告

2011年5月28日(土)午前10時より、2011年通常総会が開催されました。正会員101名のうち出席19名、委任状提出49名により、定款第31条第2項を満たしたことから本総会が成立し、以下の議案が承認されました。

 (1) 2010年度事業報告及び収支決算について
 (2) 監査報告
 (3) 2011年度事業計画及び収支予算について
 (4) 役員任期満了に伴う理事及び監事の選任について

以下に基調報告及び議案の一部を抜粋して報告いたします。

 

基調報告

 
 NPOファミリーハウスは1991年創立以来20年、NPO法人格取得以来12年が経過いたしました。この間活動を支えてくださった会員の皆様をはじめ、多くの支援者のご理解、ご協力に心より御礼申し上げます。
 ファミリーハウスは2010年度、10施設56室を運営し、918家族延べ9,154人の方々にご利用いただきました。ハウスを支えるボランティア、スタッフの皆様のご努力に感謝申し上げます。
 さて、2010年度ファミリーハウスの活動で特にご報告したいことは以下の4点でございます。
 第1に、2010年7月に認定NPOを取得したことです。国税庁の認定をうけたことにより、寄付者は税金の控除が受けられるようになりました。これは会の財政基盤整備として、また社会の信頼を獲得するためにも大変大きな意味をもっています。実際に2010年度の寄付は見込みよりも800万円の増加となりました。
 第2に人材育成として、新たに職域確立のプロジェクトがはじまりました。日本にハウスが誕生してまだ20年弱。365日24時間動き続けるハウスの運営は大きな責任を負っていますが、ハウス運営はどんな仕事なのかということについての定義はありません。いままで培ってきたノウハウや事例をもとに、ハウス運営者の職域の確立を定義する試みを2010年10月より3年計画で開始しました。この試みはこれからのハウスの運営において欠かせない未来への投資と考えております。
 第3にファミリーハウスの広報活動の中核をなす、ファミリーハウス通信の見直しを行いました。専門家より助言を得て、ハウスと支援者をつなぐためのニューズレターを見直す試みです。現場のスタッフが実際に原稿を作成しているため、自分たちの活動をどうわかりやすく伝えるか、という難題に取り組み、結果として「読みやすくなった」という評価をえることができました。
 第4には新しいハウスのオープンです。2010年10月に心臓病の専門病院である榊原記念病院から徒歩圏の「ひまわりのおうち」を1室開設しました。今まで、お父さんひとりでの宿泊にご不便をおかけしていましたが、徒歩圏内ということもあり、大変喜ばれております。また、2011年4月23日にオープンさせたうさぎさんのおうちの開設準備に取り組みました。あしかけ5年がかりで設計から関わったハウスづくりの最後の仕上げの年でした。利用者さんにとって役立つハウス作りのノウハウを結集したものになりました。

 その他、各事業の詳細はこのあとのご報告となりますが、2点ここで取り上げたいと思います。
 第1に、ハウス運営事業において、ボランティアの登録数の増加の件です。2010年度3月末現在233名。この1年で71名の登録がありました。また、ハウスの大掃除がこれまでの最高の合計25回行われ、約269名が参加しました。活動には多くの企業の社員や個人の方が参加され、多くの人にハウスが支えられていることを実感いたしました。
 第2に研修会の開催です。ネットワーク会議の研修会では、4つの事例に基づいて、各団体が話し合いを行いました。また、オールスタッフミーティングでは、国税庁より認定を受けたことで、皆がその意味を共有するために勉強会の時間を設けました。ハウスの現場を支えるためにはこうした理論的な裏付けなしでは考えられず、それをハウス活動にかかわる多くの人が共有することが大事だと考えております。今後もこうした研鑽を怠らず積んでまいりたいと思っております。
 その他の活動の詳細につきましては別紙の通りです。

 この1年間活動を支えてくださいました皆様方に御礼申し上げるとともに、今後ともこの活動にご支援ご協力賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

理事長 江口 八千代

 
 
 
2010年度事業報告
 
1. ハウス運営事業
 
(1) ハウス運営報告
  2011年3月末の施設数は、10施設56部屋。利用実績は、918家族(9,154人)延べ6,139日。本法人活動開始以来の利用実績累計は、10,948家族、延べ106,745日。
  〔1〕 ひまわりのおうち(府中市)開設
      2010年10月、心臓病の専門病院である榊原記念病院(府中市)が徒歩圏内という好立地に「ひまわりのおうち」を開設した。
  〔2〕 うさぎさんのおうち(中央区)開設準備
      勝どき1丁目の45階建て賃貸高層マンション「アパートメンツタワー勝どき」の3階部分に2部屋、うさぎさんのおうちがオープンする。国立がん研究センター中央病院及び聖路加国際病院から徒歩圏内のハウスで、2011年4月中旬の開設に向け準備を進めてきた。
 
(2) 安全衛生について
  〔1〕 クリーニング業者の協力を得て、各ハウスの寝具リネンのクリーニングを行った。
  〔2〕 昨年度に引き続き、助成財団の支援を得て、リース寝具を提供することが出来た。
  〔3〕 毎月1回、共同で使用する洗濯機槽及びエアコンフィルターを洗浄し、衛生的な環境を保つよう努めた。
  〔4〕 延べ25回ハウスの大掃除を行った。日常の清掃は利用者とオーナーやボランティアが行っているが、企業の社会貢献活動の一環として参加する社員もあり、今年度大掃除参加ボランティアの延べ人数は合計269名となった。
  〔5〕 支援を受けて専門業者によるハウスクリーニングを実施した。
 
(3) ハウス設備の充実
  〔1〕 個人、企業、団体からの温かいご支援により新規ハウス開設を実現し、また既存ハウスの居住性を高めることができた。
    ひまわりのおうち(新規開設のための家電・家具一式)
    かんがるーの家(テレビ5台)
    おさかなの家(テレビ5台、エアコン1台)
  〔2〕 個人や企業からのご支援により、絵本・DVDソフト・おもちゃなど多くの寄贈をお受けした。
  〔3〕 雑誌に物品寄付の掲載がされたこともあり、多数の生活用品が届いた。ボランティアの協力を得て各ハウスに配備し、闘病中のご家族の経済的負担軽減に努めた。
  〔4〕 ボランティアが中心となり、毎年恒例の手作りクリスマスプレゼントを準備した。企業、個人のボランティアの協力によりこのプロジェクトを行った。その結果、ハウスを利用するご家族や入院中の子どもたちに多くのプレゼントを届けることができた。
 
(4) ボランティア関係報告
  〔1〕 事務局及びハウスにおいて延べ15回のボランティア説明会を開催した。1年間の新規ボランティア登録者は71名。ボランティア説明会では、ファミリーハウスへの理解を深めること、ボランティア希望者と運営者側のニーズがマッチングする事の二点に重点を置いている。2011年3月現在、登録ボランティアは233名。
  〔2〕 各ハウスでは、ボランティアチームを編成し、ボランティアミーティングやハウスキーピングを定期的に行い、利用者にとって安心安全を支えるハウスづくりに努めた。
  〔3〕 チャリティコンサート、オールスタッフミーティングなど多くのボランティアに支えられてイベント開催することができた。
  〔4〕 アフラックペアレンツハウス亀戸にあるボランティアルームにて次の活動が行われた。
    利用者に差し上げるウェルカムキットつくり
    絵本のブッカーかけ作業
    ぬいぐるみ、おもちゃ除菌
    使い捨て布、雑巾、ゴミパックつくりなど手仕事
    パッチワークでのベッドカバー作り
    クリスマスに利用中の家族へのプレゼント作り
    寄付物品のラッピング(母の日のプレゼント・タオルセットなど)
    イベント準備(チャリティコンサートお土産・資料準備・亀戸10周年・東京マラソン応援グッズ作りなど)
    絵本大使
    発送作業
    その他(バザー品の作成など)
  〔5〕 企業が全社的に行っているボランティア活動に、ファミリーハウスがプログラムを提供し、ハウスキーピング、ウェルカムキットの制作、絵本のブッカーかけ、クリスマスプレゼントづくりなど、ファミリーハウスを支える活動を行った。その際に、スタッフやボランティアと活動理解につながる質の良い交流をすることができた。
  〔6〕 企業やチャリティコンサート、学会、イベント等で、スタッフボランティアでファミリーハウスのブースを設け、活動の展示やファミリーハウス活動のデモンストレーションを行った。
  〔7〕 各ハウスでは、定期的にボランティアミーティングを開催し、多いハウスでは月に1度開催した。ファミリーハウスの現状、課題を共有し、今後ハウスのために新しく行っていきたいことなどが話し合われた。
  〔8〕 各ハウスに設置されているパソコンのメンテナンスを月1回、ボランティア協力により行った。ホームページの情報もボランティアの協力により、月1回、定期的に更新を行った。PCボランティアメンバーは合計16名。
  〔9〕 経理処理のチェック、労務管理、会員管理、利用率の算出、お礼状の発送、ファミリーハウス通信の発行発送、アニュアルレポートの編集、各種デザイン関係の支援など、ボランティアの協力を得て行うことができた。
 
(5) オールスタッフミーティング
  2010年11月20日(土)時事通信社大会議室において、ボランティア、支援企業の方、他団体の方など約53名が集まり、第6回(2010年)オールスタッフミーティングを開催した。「ハウスの明日を考える」を全体テーマとして、三部構成で開催。@慶應義塾大学病院小児科の福島裕之先生による講演「もっと病棟の子どもたちを知ろう」、A認定NPO取得の経緯と報告、Bファミリーハウスが今後も大切にしていくと考えることについてのディスカッションを行った。
 
(6) 研修及びハウススタッフミーティングの開催
  〔1〕 ハウスのプロフェッショナル化をはかり、継続的に質の高いハウス運営ができるように、ハウススタッフに求められる要件(マインド・知識・スキル)を3年間かけて明確にする(職域確立プロジェクト)。武田薬品工業株式会社からの助成を受けて、2010年10月よりプロジェクトを開始し、また人材分野での専門家の協力を受けてプロジェクトを進めている。
  〔2〕 毎月1回、ハウスマネージャ合同のミーティング及びリーダーミーティングを開催した。
  〔3〕 中部小児がんトータルケア研究会、「リラの家」研修会に出席するなど、ハウス運営者としての研鑽に努めた。
 
(7) ハウスへの定期的な物品運搬
  企業又は個人の方からご寄付をいただいた品物(生活用品、食料品等)を主に3ヶ月に1回実施の布団交換にあわせてボランティアのご協力を得ながら各ハウスに届けた。
 
 
2. 広報
 
(1) ファミリーハウス通信の発行
  2010年度はハード面(デザイン、文字サイズなど)やソフト面(構成、コンテンツの見直し)のリニューアル事業に取り組んだ。年4回の編集会議の他、スタッフのスキルアップのため、「文章の書き方」「写真の撮り方」など勉強会を年4回実施。誌面を通じ、会員に対して活動への親しみやすさを伝えるとともに、寄付・ボランティア活動への参加醸成を行った。
発行回数を見直し、年3回から4回に変更。また、財団法人JKAの補助金を受け、配布先の正会員、後援会員、協力企業、関係者団体のうち、関係者団体を増やし、4回合計で13,235部配布した(前年は約10,000部)。通信の編集・発送作業はボランティアの協力によって行なっている。
 
(2) 見学研修受け入れ
  ハウス利用希望者をはじめ、支援・協力希望の企業、団体、個人等多数の見学受け入れを行った。
 
(3) クリック募金
  企業の協力によりクリック募金よるご支援をいただいた。クリック数は、一日7,000件程度。一年間の合計は2,574,920円となった。
 
(4) マスコミからの取材
  新聞、雑誌などの取材申し入れがあった。取材、掲載は8件。
 
(5) ホームページ
  2011年3月末現在アクセス数は192,293件、一年で31,751件アクセスされた。
 
(6) イベント (詳細は「事務局より」にて報告)
  〔1〕 おさかなの家コンサート(Jazz Night@魚籃寺)
  〔2〕 ぞうさんのおうちコンサート(Takeda Musicians on Call ロンドン交響楽団)
  〔3〕 経済同友会第4回CSRシンポジウム&NPO・社会企業見本市(メッセ)出展
  〔4〕 子育て応援とうきょう会議主催「子供未来とうきょうメッセ2010」ブース出展
  〔5〕 アフラックペアレンツハウス亀戸10周年
  〔6〕 東京マラソン2011参加
 
 
3. 援助及び支援活動
 
(1) 相談事業
  〔1〕 受付・電話相談の総数は、3,483 件。電話相談問合せは、269件。
  〔2〕 訪問による相談件数は、28件。
  〔3〕 利用者を受け入れる際に、必要に応じ病院との連携を行った。また関連団体との連携、協力を図った。
 
(2) 援助支援活動
  〔1〕 利用料支払い困難者に対し、財団法人森村豊明会より利用者助成積み立て基金を得て、減免を行った。
  〔2〕 「広報活動費」の一部(ファミリーハウス通信発行)は、財団法人JKA「オートレース公益資金」による補助金を受けて実施した。
  〔3〕 「ハウス運営・相談事業費」の一部は、メドトロニック財団による補助金を受けて運営した。
 
 
4. その他
 
(1) WAM助成事業
  独立行政法人福祉医療機構(WAM)「社会福祉振興助成費補助金」の助成を受け、「全国滞在施設運営団体の事例に基づく研修事業」として、愛知県で研修会を実施し、その内容を報告書(冊子・WEB)にまとめた。今回の研修事業の報告書作成・配布により、滞在施設における利用者対応のノウハウについて検討を深め、その結果を報告書にまとめることができ、また活動への理解者を増やす一助となった。
 
 
 
2011年度事業計画
 
2011年度は下記の4本のプロジェクトを中心に事業を行う。
1. 基盤の整備
  会員管理を中心としたシステムの完成。
2. 人材育成
  昨年度開始した、今後のハウスの質的成長のためのハウス運営者の職域確立のためのプログラムを継続実施。
3. 新規ハウスの開設と運営
  2011年4月、勝どき一丁目に独立行政法人国立がん研究センター中央病院、聖路加国際病院をフォローするため、うさぎさんのおうちをオープン。その運営基盤を作る。
4. ファミリーハウス20周年事業
  本年で20周年を迎える当会の記念事業を行う。
 
その他各事業においては下記の通り。
1. ハウス運営事業
  〔1〕 ボランティアの活性化(勉強会開催/ボランティアルームでの活動の充実/参加プログラム作り)
  〔2〕 ハウスのニーズの把握(医療機関へのヒアリング等)
  〔3〕 リスクマネジメント
    安全衛生への取り組み(避難訓練、感染症対策)
    マニュアル汎用化への展開
  〔4〕 スタッフ研修
2. 相談事業
  〔1〕 受付マニュアルの充実
  〔2〕 危機対応マニュアルの整備
3. 管理部門
  〔1〕 会員管理システム完成
  〔2〕 認定NPO取得後の事務処理システムの整備
4. その他
  〔1〕 ネットワーク会議の開催
  〔2〕 企業、他団体とのコラボレーションを図る
 
 
 
 
 
 
● 2010年度決算 2010年4月1日〜2011年3月31日
(単位:円)
科目 合計 一般会計 受託事業
会計
WAM助成事業
会計
【収入の部】      
 会費収入 451,000
451,000
0 0
 寄付金収入 43,418,040
43,418,040
0 0
 ハウス運営・相談事業収入 3,455,000
3,455,000
0 0
 運営受託事業収入 40,149,060
0 40,149,060
0
 助成金収入 5,194,000
1,848,000
0 3,346,000
 雑収入 0 0 0 0
 その他収入 80,165
77,407
2,383 375
収入合計 92,747,265
49,249,447
40,151,443
3,346,375
【支出の部】      
 ハウス運営・相談事業費 25,026,254
25,026,254
0 0
 運営受託事業費 38,870,960
0 38,870,960
0
 広報活動費 3,432,502
3,432,502
0 0
 ネットワーク会議費 474,430 474,430
0 0
 WAM助成事業費 3,524,921
0 0 3,524,921
 管理費 257,755
257,755
0 0
 修繕建設積立 15,000,000
15,000,000
0 0
支出合計 86,586,822
44,190,941
38,870,960
3,524,921
収支差額 6,160,443
5,058,506
1,280,483
△ 178,546
 
 
 
●2011年度収支予算書 2011年4月1日〜2012年3月31日
(単位:円)
科目 合計 一般会計 受託事業
会計
WAM助成事業
会計
【収入の部】      
 会費収入 500,000 500,000 0 0
 寄付金収入 32,000,000
32,000,000
0 0
 ハウス運営・相談事業収入 3,500,000
3,500,000
0 0
 受託事業収入 39,150,000
0 39,150,000
0
 助成金収入 5,374,000
1,874,000 0 3,500,000
 雑収入 0 0 0 0
 その他収入 105,000
93,000 10,000 2,000
収入合計 80,629,000
37,967,000
39,160,000
3,502,000
【支出の部】      
 ハウス運営・相談事業費 34,760,000
34,760,000
0 0
 受託事業費 40,048,345
0 40,048,345
0
 広報活動費 2,500,000
2,500,000
0 0
 ネットワーク会議費 1,000,000
1,000,000
0 0
 WAM助成事業費 3,500,000
0 0 3,500,000
 管理費 210,000
210,000 0 0
 予備費 500,000
500,000 0 0
支出合計 82,518,345
38,970,000
40,048,345
3,500,000
収支差額 △ 1,889,345
△ 1,003,000
△ 888,345 2,000
 
 
 
 
 

オートレースのロゴ    オートレース補助事業完了のお知らせ

この度、平成22年度のオートレースの補助金を受けて、下記の事業を完了いたしました。

■ 事業名 平成22年度 難病の児童を持つ家族への支援」補助事業
■ 事業の内容 会報「ファミリーハウス通信」を専門家を交えた委員会で見直しを行い、方向性の決定、内容を充実発展させ、配布の事業を行う。
■ 補助金額 1,530,000円
■ 完了年月日 平成23年 3月 31日

 

特定非営利活動法人ファミリーハウス
理事長 江口 八千代

過去のオートレースの補助金事業実績      
 平成20年度 「平成20年度難病の児童を持つ家族への支援」補助事業      
 平成21年度 「平成21年度難病の児童を持つ家族への支援」補助事業      
 平成22年度 「平成22年度難病の児童を持つ家族への支援」補助事業

 
 
 
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