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活動報告

2010年6月12日(土)午前10時より、2010年通常総会が開催されました。正会員103名のうち出席16名、委任状提出51名により、定款第31条第2項を満たしたことから本総会が成立し、以下の議案が承認されました。

 (1) 2009年度事業報告及び収支決算について
 (2) 監査報告
 (3) 2010年度事業計画及び収支予算について

以下に基調報告及び議案の一部を抜粋して報告いたします。

 

1. 基調報告

 
 NPOファミリーハウスは1991年創立以来19年、NPO法人格取得以来11年が経過いたしました。この間活動を支えてくださった会員の皆様をはじめ、多くの支援者のご理解、ご協力に心より御礼申し上げます。
 ファミリーハウスは2009年度、9施設55室を運営し、1,109家族、延べ10,505人の方々にご利用いただきました。利用者数は前年度より約170家族、3,471人少なくなっております。この大きな要因のひとつは、新型インフルエンザの流行の影響で、予約のキャンセル等があったためと考えられます。しかし、ハウス内で1名の感染者を出すことなくこの時期を乗り越えられたことは、2009年度の特筆すべきこととしてハウスを支えるボランティア、スタッフの皆様のご努力によるものと感謝申し上げます。

 さて、2009年度ファミリーハウスは、これまで以上に多様な方々にハウスを支えていただきました。
 第1にハウス運営事業において、ハウスの大掃除は専門家のハウスクリーニングを含め、17回にのぼりました。活動には多くの企業や個人の方が参加されました。掃除だけではなく、ハウスやボランティアルームで行う作業に参加する企業の方もこれまでになく増加しました。ボランティアに初めて参加する方にはハウスの活動を紹介し、活動への理解を深めていただくことができました。また、既存のボランティアの方も新しい仲間に触発され、視野をひろめることができました。
 設備面では地デジ化を視野にいれ、TVの買い替えを一部行いました。
 また、ペアレンツハウス運営のマニュアルの更新を終了し、それをさらに他のハウスでも生かせるように現在ブラッシュアップしています。
 研修につきましては、ボランティアに関する勉強会や患者さんをとりまく環境を理解するための勉強会、感染症の勉強会、ケースカンファレンス、インターンシッププログラムへの参加、他団体訪問などを行いました。
 ボランティア関係では、ボランティア希望者にむけて、説明会を月2回開催しています。また、月1回のボランティアルームニュースで、その都度必要な活動に対してボランティアの募集を行ないました。ボランティアルームでは、パッチワークなどの手仕事のグループが定期的に活動をしているほか、PCメンテナンスチームが各ハウスのパソコンのメンテナンスを行いました。PCメンテナンスチームはメンバーが増えたこともあり、いままで手が回らなかったハウスやボランティアルーム事務局もフォローできるようになりました。またホームページの更新もボランティアさんのご協力により、順調に行われています。

 第2に、ハウスネットワーク関連においては、全国の運営団体とともに研修を行いました。研修のテーマは「ハウス運営の質的向上」として大きく二部構成で実施しました。第一部では、「ボランティアコーディネートについて」と題してメイク・ア・ウイッシュ・オブ・ジャパン東京本部事務局長の大野寿子氏より講演をいただきました。第二部では、各団体の関心の高い3つのテーマで分科会を行いました。詳細は「患者家族滞在施設を担う人材養成・研修事業報告書」(JHHHネットワークホームページ)をご覧ください。

 第3に、広報につきましては、千代田社会福祉協議会の「編集について」のセミナー受講のほか、NPOサービスグラントのご支援を得て、「通信」のリニューアルに着手しました。2010年6月発行分から新しいものとなる予定です。今後さらにファミリーハウスを支えてくださる皆様に、ファミリーハウスの活動をよりご理解いただけるような「通信」を発信してまいりたいと思います。

 第4に、ここ数年基盤整備を続けてきた結果として、2009年3月、認定NPOを申請いたしました。申請に至る経緯を以下に述べます。偏りなく広く寄付をいただいているファミリーハウスでは、寄付者のために、またこの事業を公共の仕事としてさらに多くの方に支えていただくために、認定をとるべきなのではないかという議論が認定NPOの制度発足以来なされてきました。2005年より、認定NPOを取得した団体や、NPO会計に詳しい会計士を招聘し勉強会をおこないました。その結果、認定NPOを取得しても通常業務に負担がかからないようなシステム作りの必要性を専門家のボランティアからアドバイスをいただき、会計、会員管理の事務業務を見直しました。長い作業になりましたが、事務作業の基盤を作ることができ、5年目にして認定申請を行うことができました。一重に、会計士、監事、担当スタッフの尽力によるものです。認定取得後、また新たな改善が必要になっていくことと思いますが、それが組織への信頼をさらに増していくことになると思っています。
 その他の活動の詳細につきましては別紙の通りです。

 この1年間活動を支えてくださいました皆様方に御礼申し上げるとともに、今後ともこの活動にご支援ご協力賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

理事長 江口 八千代

 
 
 
2. 2009年度事業報告
 
1. ハウス運営事業
 
(1) ハウス運営報告
   2010年3月末の施設数は、9施設55部屋。利用実績は、1,109家族(10,505人)延べ7,312日。本法人活動開始以来の利用実績累計は、10,030家族、延べ100,606日。
 2011年3月勝どきにオープンするハウスの準備を進めてきた。このハウスは独立行政法人国立がん研究センター中央病院と聖路加国際病院をフォローする形で開設する。
 
(2) 安全衛生について
  [1] クリーニング業者の協力を得て、各ハウスの寝具リネンのクリーニングを行った。
  [2] 昨年度に引き続き、助成財団の支援を得て、リース寝具を提供することが出来た。
  [3] 毎月1回、共同で使用する洗濯機槽及びエアコンフィルターを洗浄し、衛生的な環境を保つよう努めた。
  [4] ]延べ12回ハウスの大掃除を行った。日常の清掃は利用者とオーナーやボランティアが行っているが、企業の社会貢献活動の一環として参加する社員もあり、今年度大掃除参加ボランティアの延べ人数は合計187名となった。
  [5] 支援を受けて専門業者によるハウスクリーニングを実施した。
 
(3) ハウス設備の充実
  [1] 個人、企業、団体からの温かいご支援により寄贈いただき、新規ハウス開設を実現し、また既存ハウスの居住性を高めることができた。
    かんがる〜の家 (冷蔵庫)
    ひつじさんのおうち (炊飯器、テレビ3台)
  [2] 個人や企業からのご支援により、絵本・DVDソフト・おもちゃなど多くの寄贈をお受けした。
  [3] ハウスで必要な洗剤等の消耗品や食料品、プリペイドカードをウィッシュリストにして公開したことにより、個人や企業から多数の生活用品が届いた。また新型インフルエンザ予防など感染症を防ぐために有効な衛生用品(マスク、消毒液)の寄付もいただいた。ボランティアの協力を得て各ハウスに配備し、闘病中のご家族の経済的負担軽減に努めた。
  [4] ボランティアが中心となり、毎年恒例の手作りクリスマスプレゼントを準備した。個人、学生、企業より小さなプレゼントも多数届き、ハウスを利用するご家族や入院中の子どもたちに多くのプレゼントを届けることができた。
 
(4) ボランティア関係報告
  [1] 原則月2回、ボランティア説明会を事務局にて開催した。
  [2] 各ハウスでは、ボランティアチームを編成し、ボランティアミーティングやハウスキーピングを定期的に行い、利用者さんにとって安心安全を支えるハウスづくりに努めた。
  [3] チャリティコンサート、オールスタッフミーティングなど多くのボランティアに支えられて開催することができた。
  [4] アフラックペアレンツハウス亀戸にあるボランティアルームにて次の活動が行われた。
    クリスマスに利用中の家族へのプレゼントづくり
    パッチワークでのベッドカバー作り
    絵本のブッカーかけ作業
    ぬいぐるみ、おもちゃ除菌
    使い捨て布づくりなど手仕事
    利用者にさしあげるアメニティバックづくり
    寄付物品のラッピング
    絵本大使
    発送作業
    その他(寄付品整理など)
  [5] 企業が全社的に行っているボランティア活動に、ファミリーハウスがプログラムを提供し、ハウスキーピング、アメニティバックの制作、クリスマスプレゼントづくりなど、ファミリーハウスを支える活動を行った。その際に、スタッフやボランティアと活動理解につながる質の良い交流をすることができた。
  [6] 企業やチャリティコンサート、学会で、スタッフボランティアでファミリーハウスのブースを設け、活動の展示やファミリーハウス活動のデモンストレーションを行った。
  [7] 各ハウスでは、定期的にボランティアミーティングを開催し、多いハウスでは月に1度開催した。またボランティア交流会を行い、ファミリーハウスの現状、課題を共有し、今後ハウスのために新しく行っていきたいことなどが話し合われた。
  [8] 各ハウスに設置されているパソコンのメンテナンスを月1回、ボランティア協力により行った。新規のボランティア参入もありさらに3箇所フォローできる場所を増やすことができた。また、ファミリーハウスのホームページについて、ボランティアの協力により、定期的に更新及びメンテナンスを行った。
  [9] 経理処理のチェック、利用率の算出、お礼状の発送、ファミリーハウス通信の発行、アニュアルレポートの編集など、ボランティアの協力を得て行うことができた。
 
(5) オールスタッフミーティング
   2009年11月28日(土)、時事通信社大会議室において、ボランティア、支援企業、団体、理事・スタッフなど約60名が一堂に会し、第5回オールスタッフミーティングを実施した。
 内容としては、[1]聖路加国際病院小児科医で、感染症専門医でもある稲井郁子先生に講演を依頼し、感染症について基礎知識を皆で学んだ。[2]ファミリーハウスがこれまで行ってきた安全衛生の取り組みについて紹介し、参加者皆で共有した。[3]グループディスカッションと併せ、日頃の活動の中で疑問に、稲井医師より1つ1つの問いに丁寧にお答えいただき、今後の活動において出来る事や気をつけるべきこと、安全衛生の取り組みの重要性を再確認した。レセプションでは、JPルームの見学、クリスマスプレゼント作業、掲示での活動紹介(ハウス一覧・ボランティア活動・寄付品の活用の様子)を行った。
 
(6) ハウススタッフ研修及びミーティングの開催
   2009年7月〜11月NPOサポートセンター主催「パナソニックNPOサポート・インターンシッププロジェクト2009」に、「ハウス業務マニュアルのブラッシュアップ」をテーマに研修に参加した。
 
(7) ハウスへの定期的な物品運搬
   企業又は個人の方からご寄付をいただいた品物(生活用品、食料品等)を主に3ヶ月に1回実施の布団交換にあわせてボランティアのご協力を得ながら各ハウスに届けた。
 
 
2. 広報
 
(1) ファミリーハウス通信を年3回発行した
(2) ハウス利用希望者をはじめ、企業、団体、個人等多数の見学受け入れを行った。
(3) 企業の協力によりクリック募金よるご支援をいただいた。クリック数は、一日6,200件程度。一年間の合計は2,271,178円となった。
(4) 新聞、雑誌などの取材申し入れがあった。取材、掲載は12件。
(5) ホームページの2010年3月末現在アクセス数は160,542件、一年で24,693件アクセスされた。
 
 
3. 援助及び支援活動
 
(1) 相談事業
  [1] 受付・電話相談の総数は、3,621 件。 電話相談問合せは、193件。
  [2] 訪問による相談件数は、31件。
  [3] 利用者を受け入れる際に、必要に応じ病院との連携を行った。また関連団体との連携、協力を図った。
 
(2) 援助支援活動
  [1] 利用料支払い困難者に対し、財団法人森村豊明会より利用者助成積み立て基金を得て、減免を行った。
  [2] 「ハウス運営・相談事業費」は一部、財団法人JKA「オートレース公益資金」による補助金を受けて実施した。
 
 
4. その他
 
(1) 子育て支援基金助成事業
   独立行政法人福祉医療機構の助成を受け、「患者家族滞在施設運営における人材養成・研修事業」として、福島県で研修会を実施し、その内容を報告書(冊子・WEB)にまとめた。
 今回の研修事業の報告書作成・配布により、滞在施設運営のノウハウを分かりやすく文章化することができ、また、活動への理解者を増やす一助となった。
 
 
 
3. 2010年度事業計画
  2010年度は下記の4本のプロジェクトを中心に事業を行う。
 
1. 財政基盤の整備
   2009年度末に申請した認定NPOの取得を目指し、事務処理を含めた基盤整備を行う。
2. 広報活動の整備
   さらにしっかりと支え手とハウスをつなぐ通信となるよう、ファミリーハウス通信のリニューアルを行う。
3. 人材育成
   今後のハウスの質的成長のために、ハウスマネージャ職域確立のための人材育成プログラムを開始する。
4. 新規ハウスの開設
   2011年3月、勝どき一丁目に独立行政法人国立がん研究センター中央病院、聖路加国際病院をフォローするため、うさぎさんのおうち(仮称)をオープンする。
 
その他、各事業においては下記の通り。
1. ハウス運営事業
  [1] ボランティアの活性化(勉強会開催/ボランティアルームでの活動の充実/参加プログラム作り)
  [2] ハウスのニーズの把握(ヒアリング等)
  [3] リスクマネジメント
    安全衛生への取り組み(避難訓練、感染症対策)
    マニュアル汎用化への展開
  [4] スタッフ研修
  [5] ハウスのTV地デジ対応
2. 相談事業
  [1] 受付けマニュアルの充実
  [2] 危機対応マニュアルの作成
3. 管理部門
  [1] 会員管理システム完成
  [2] 認定NPO取得後の事務処理システムの完成
4. その他
  [1] ネットワーク会議の開催
  [2] オールスタッフミーティング2010の開催
  [3] チャリティコンサートの開催
  [4] 企業、他団体とのコラボレーションを図る
 
 
 
 
 
 
● 2009年度決算 2009年4月1日〜2010年3月31日
(単位:円)
科目 合計 一般会計 APH受託事業
会計
子育て支援基金
会計
【収入の部】      
 会費収入 1,513,000
1,513,000
0 0
 寄付金収入 27,800,769
27,800,769
0 0
 ハウス運営・相談事業収入 4,272,220
4,272,220
0 0
 APH運営受託事業収入 32,322,791
0 32,322,791
0
 助成金収入 5,324,932
1,705,414
0 3,619,518
 雑収入 0 0 0 0
 その他収入 79,114
77,443
1,151 520
収入合計 71,312,826
35,368,846
32,323,942
3,620,038
【支出の部】      
 ハウス運営・相談事業費 24,191,335
24,191,335
0 0
 APH運営受託事業費 30,751,467
0 30,751,467
0
 広報活動費 1,675,875
1,675,875
0 0
 ネットワーク会議費 1,706,263 1,706,263
0 0
 子育て支援基金助成事業費 4,120,285
0 0 4,120,285
 管理費 202,121
202,121
0 0
 修繕建設積み立て 8,000,000
8,000,000
0 0
支出合計 70,647,346
35,775,594
30,751,467
4,120,285
収支差額 665,480
△ 406,748
1,572,475
△ 500,247
(APHは、アフラックペアレンツハウス)
 
 
 
●2010年度収支予算書 2010年4月1日〜2011年3月31日
(単位:円)
科目 合計 一般会計 APH受託事業
会計
WAM助成事業
(旧子育て支援
基金)会計
【収入の部】      
 会費収入 500,000 500,000 0 0
 寄付金収入 35,300,000
35,300,000
0 0
 ハウス運営・相談事業収入 3,800,000
3,800,000
0 0
 APH運営受託事業収入 36,000,000
0 36,000,000
0
 助成金収入 5,220,000
1,874,000 0 3,346,000
 雑収入 0 0 0 0
 その他収入 105,000
93,000 10,000 2,000
収入合計 80,925,000
41,567,000
36,010,000
3,348,000
【支出の部】      
 ハウス運営・相談事業費 38,760,000
38,760,000
0 0
 APH運営受託事業費 35,949,000
0 35,949,000
0
 広報活動費 2,500,000
2,500,000
0 0
 ネットワーク会議費 500,000
500,000
0 0
 WAM(旧子育て)助成事業費 3,346,000
0 0 3,346,000
 管理費 210,000
210,000 0 0
 予備費 500,000
500,000 0 0
支出合計 81,765,000
42,470,000
35,949,000
3,346,000
収支差額 △ 840,000
△ 903,000
61,000 2,000
(APHは、アフラックペアレンツハウス)
 
 
 
 
 

オートレースのロゴ    オートレース補助事業完了のお知らせ

この度平成21年度のオートレースの補助金を受けて、下記の事業を完了いたしました。

■ 事業名 平成21年度 難病の児童を持つ家族への支援」補助事業
■ 事業の内容 遠方より難病の治療に上京する児童とその家族が、安心安全安価に利用できる滞在施設を運営する。
■ 補助金額 1,848,000円
■ 実施場所 東京都内5か所
■ 完了年月日 平成22年 3月 31日

 

特定非営利活動法人ファミリーハウス
理事長 江口 八千代

 
 
 
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